心がモヤッとした話。その7。「モヤがはれる」

『前回までのあらすじ』

てる子はチャリで出勤中、倒れたご婦人を助けたのだが、転んだのはてる子のせいだとご婦人のお仲間達に思われ誤解を解こうにも信じてもらえなかったモヤモヤの気持ちのまま、仕事をしていたら、積んであった品物が崩れてしまってよりにもよって今日は中身までもが散乱してしまった。それを拾い集めていた所、

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音の正体は年長さんか、小学生低学年くらいの女の子の足音だった。

拾い集めながら、その少女は、てる子の問いに恥ずかしそうに、はにかみながらコクンと頷いた。

【続く】


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