心がモヤッとした話。その6。「1日」

『前回までのあらすじ』

てる子はチャリで出勤中、公園から出てきたご婦人がチャリ事転んだのを目撃し、助けに行ったのだが、倒れたご婦人のお仲間達が現れ、てる子が自転車で走ってきたのを避けたために友が倒れ込んだとそう決め込んだので、てる子が説明するも聞き入れてもらえなかったのだった。

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仕事場に着いたてる子は、毎朝職場仲間とお決まりの天気の話をするのだが、今日は気もそぞろで受け流し、着替えをすませ、心と頭がモヤッとしながらも勤務についた。

朝の出来事のモヤモヤが心の中で広がり1日中なんだか体が重く感じられた。

そんな中、業務の一つの品出し中に、積んであった荷物が崩れ落ち、よりにもよってその箱の蓋が開きバラバラと中身までもが床に散らばった。

ちょっとした事でも全ての負が朝から始まった事だと関連付け、ネガティブな感情を持ち出しマスクの下で深いため息をつき、落ちた物を拾い集めていた時、

てる子の後方からバタバタという音が聞こえてきた。

【続く】


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