『前回までのあらすじ』
てる子はいつも通りチャリでの出勤中、公園から出てきたご婦人がチャリ事倒れたのを目撃し、助けに行ったのだが、その倒れたご婦人のお仲間達が現れて・・。
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残りの仕事場までの道をチャリでこぐ。 身体が勝手に覚えている道を進んで行ってくれているだけで、周りの景色を見る余裕はもう無く、てる子の頭の中はさっきの事でいっぱいになっていた。
助けた事で疑われるとは、こんな気持ちになるとは、思いもしなかったてる子。 自分の中でも納得がいかないまま、しかしどうする事も出来なかったもやもやした気持ちを抱えつつ、どうしたら良かったのか次また同じような事が起こったらどうしたらいいのか分からなくなってしまっていたが、それでもいつも通りに仕事場に着き、いつも通り自転車置き場にチャリを停め、いつも通り仕事場の扉を開けたが、いつもの扉がとても重く感じた。
【続く】